初めての方へ:クリーン・ランゲージとは?

あなたは、何が起きればいいのでしょう?

自分が「何を望んでいるのか」「何があれば満たされるのか」?
それを自身で知っていくための 問いの技法


◆クリーン・ランゲージとは?

クリーン・ランゲージは、問いに答えて語る人自身が、自分に【あるもの】(認識や感情など)について、体感を伴って理解を深めていくための心理技法です。
クリーンな問いへの答えを自分自身が知っていくと、自分の行動やまわりに起こることが変わっていきます。

クリーン・ランゲージの「クリーン」とは、「汚染しない」という意味です。

 

◆どのようなもの?

クリーン・ランゲージは、「クライアント自身の言葉を使った一連のニュートラルな問いかけ」です。

クリーンに問いかける時のきまりは以下の二つです。

  • その人の話している言葉だけを使う。
  • 12個の「クリーンな質問」のみを使って、尋ねる。

 

クリーン・ランゲージの一連の問いかけは、問われた人が自分自身についての洞察を深めるように促します。
かつ、彼らに対して、問いかける側から提案をすることはありません。

 

 

自分自身によって深められた洞察を通じて起こってきた変化は、他人から得たものではなく、自分自身で生み出したものです。
だからこそ、確実に、自身の望むペース、スピード、方法で、現実に作用します。

 

【ご案内】

※まずはクリーンを体験してみたい、という方は「週1クリーン・セットアップ」や「個人セッション」のページをご覧ください。
チームでの実施を考えてみたい方も、最初の体験としては「週1クリーン・セットアップ」をお勧めします。

※ページの運営者について知りたい場合は、プロフィールページをご確認ください。

※ご不明な点やお尋ねになりたいことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

◆誰が、なぜ開発したの?

クリーン・ランゲージは、ニュージーランドのマオリ族出身の心理学者・セラピストである、デイヴィッド・グローブが開発しました。

デイヴィッドは、セラピストとしてトラウマに苦しむ人々の治療に当たる中で、クライアントが自分の内面で起こっていることをメタファーを使って表現する、ということ。
また、そのメタファーの中にいると、クライアント自身が自分の内的世界をより直接的に体験し、気づきを得て、心の傷を癒していくことを発見しました。

 

一方でデイヴィッドは、セラピストの言葉がしばしばクライアントの言葉を曲げて「汚染」してしまうこと。それによって、クライアントがメタファーによって表現している真の体験を「略奪」してしまうことにも気づきました。


そこで彼は、クライアントが語るメタファーとその体験を、聴き手が「汚染」や「略奪」することなく発展させるために、一連の「クリーン」な問いを作り上げたのです。 



◆クリーン・ランゲージと「シンボリック・モデリング」について

「シンボリック・モデリング」は、デイヴィッド・グローブの開発したクリーン・ランゲージを、ビジネスや日常生活の中で活かす目的で体系化されたものです。個人セッションのための技法です。

 

クリーン・ランゲージはセラピストの注目を集め、自らも学びたいという方々がデイヴィッドの元を次々に訪れました。
ただ、デイヴィッドはワークを創り出し、効果的なセラピーを行うことに優れていましたが、他のセラピストやコーチが使えるように教えることは得意ではなかったそうです。

デイヴィッドに学びたいと師事した中で、5年間彼に同行して彼から学び、「デイヴィッド・グローブは何をしているのか?」を体系化したのが、企業のコンサルタント、心理学博士、NLPのトレーナーであるジェイムス・ローリィとペニー・トンプキンス夫妻でした。


ペニー&ジェイムス夫妻は、デイヴィッドの行っていたトラウマ治療に限らない、クリーン・ランゲージの可能性を見出しました。
トラウマ治療という専門的な素養を必要とする場面だけではなく、コーチやファシリテーターが、より日常的に、安全に、クライアントが内的世界を探求できるような形でクリーン・ランゲージを体系化しました。
彼らの体系化した問いかけ法が、シンボリック・モデリングです。

 

 

◆クリーン・ランゲージと「システミック・モデリング」について

「システミック・モデリング」は、デイヴィッド・グローブに師事した、ケイトリン・ウォーカーが開発した、複数人のグループの相互理解を促すためのクリーン・ランゲージです。
グループのメンバーがお互いに、何が起きているのか? を問い、理解し、お互いから学び合うことを促していく技法です。

 

【ファシリテーターとしてクリーン・ランゲージを学びたい、という方へ】

※クリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)を日本語で学びたい、という方は、Clean Insightのwebサイトをご覧ください。

※シンボリック・モデリング、システミック・モデリング共に、英語でのトレーニングは随時行われています。(対面・オンライン)
Clean Learning社のwebサイトをご覧ください。